村の名前について
その昔、「ひごもり村」と呼ばれていたこの地には、火の神がおわしました。
火は人々の生活に不可欠である一方、荒ぶればそれは地を焼き枯らす災厄。
猛る火の神を鎮めるため、村人はたびたび生贄を捧げておりました。
そんなある日、村に一人の旅人が現れました。
もてなしを受けた旅人は一本の苗木を取り出し地に植えると、こう言います。
「この木が立つ限り、火は理を越えぬ」
そしてこうも言いました。
「しかし、人と火の縁は既に切っても切れぬもの。
この木のみで抑えきることは叶わぬ。
故に、陽のあたる場所に火の住まいとして家を建てよ。
そして年に一度、陽の光が最も長くなる頃に焼け。
さすれば事無く、神の力を解き放てるだろう」
旅人が去った後、苗木は三日と経たずに大木となりました。
旅人の言葉を信じた村人たちは言われた通りの場所に家を建てて焼き、
毎年行われるそれは、やがて村にとって欠かせない大事な神事であり祭りの日となりました。
さらに苗木から育った木は、人々の心のよりどころとなりました。
木はいずれ「火から守る木」から由来して「ひもりぎ様」と呼ばれました。
これにより村の名前も元の名と混じりあいながら古くは「ひもりぎ村」と呼ばれ、
やがて現在の「ひもろぎ村」となったのでした。
(新編比野国風土記稿より。現代語訳のうえ抜粋)
村章
逸話にあやかり、火をブナの木によって抑えている様子がモチーフとなっています。
また外円は、ブナの木の恩恵によって村が包まれている様子を示しています。
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村の木(ブナの木)
逸話の木とされる大木は、神社の御神木であり村のシンボルとなっています。
また逸話にあやかって、現在は村のあちこちにブナが植わっています。

村の花(タニウツギ)
初夏になると、薄紅色の花が山野を華やかに彩る光景が見られます。
若葉や新芽は他の山菜同様、料理に用いられることもあります。

人口
約1,020人
(男性:約480人/女性:約540人)
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